旧荒尾市交通局(旧荒尾市営バス) 概要・最終所属車 車両一覧 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
荒尾市交通局の事務所です。現在は産交バス荒尾車庫になっております。 ※概要(簡単に)熊本県の西北端の町荒尾市は大牟田市と隣接し古くは大牟田市と同様炭坑で賑わっていた町です。その荒尾市内をくまなく路線バスで結んでいたのが「荒尾市営バス(荒尾市交通局)」で平成17年3月末日で全線が廃止されました。ところで、当時の正式名称荒尾市交通部は昭和24年2月市営バスが車両7台で運行開始、同年3月市営電車が荒尾駅と住宅街の緑が丘間で運行開始、昭和39年の市電廃止後バスの運行を増強して長年運行されてきた荒尾市営バスであったのです。(荒尾に行かれますと市電の廃線あとが未だにご覧頂けます)昭和24年の運行開始以降56年間市営バスの路線は荒尾市内をくまなく結んでいったのですが、この地区にも他地区と同様マイカーの増加でバスの利用者が減少をし続けており、ここ10数年は市営バスの経営の方はかなり苦戦を強いられている状態でした。その中、平成9年荒尾市を中心とする第3セクターで市の郊外に大型ショッピングセンター「あらおシティモール」が開店し、それに隣接してバスセンターが設置され今まで県境の中心商店街(四山)中心のバスダイヤ(それと同時に西原の待機所が廃止された)からバスセンター中心のバスダイヤへと段階的に変わっていきました。また、同年から他地区に先駆けて中古バスを導入。元東京都交通局(都営バス)で廃車になった車両を格安で購入し、主力だった古参車の入れ替えに貢献し、第一線で活躍させておりました。さらに、平成12年には大改革といわれるほどのダイヤの改正が行われ、「あらおシティモール」へのバスの乗り入れと「バスセンター」を起点とするダイヤに変わってしまいました。(今までの中心となっていた「四山」はこのときから待合所まで廃止されました)その日から登場したのが「特定バス」というバスで四山や荒尾駅・市役所などから特定の乗り換え地でこの特定バスに乗り換えると一般バスから受け取ることができる乗り換え券を提示することにより大人100円、小児50円の乗り継ぎ割引が適用されるようになっております。(こちらは産交バスになった現在も引き継がれております)そして、ダイヤの方も今までの通勤・通学を含めたダイヤから昼間の足のない市民やおとしよりの通院・ショッピングなどの時間帯を中心に運用するダイヤへと変貌し、いろんな策を講じた上で市営による路線維持を図ったわけですが最終的に利用減に歯止めをかけるところまでは行かず累積の赤字がさらに広がる結果となったため市営としての路線維持を断念。平成16年4月に半数の路線(不採算路線を中心に)を廃止し、産交バス(当時の熊北産交)に一部車両と路線を譲渡。残る路線も平成17年3月いっぱいで廃止され、産交バスにすべての路線と貸切車を除くすべての車両を譲渡し、荒尾市市営バス(荒尾市交通部→荒尾市交通局)56年の歴史が終わりました。 旧荒尾市営バスの運行エリアは荒尾市内全域と長洲町の一部(荒尾バスセンター〜長州港間・平日のみ)です。平成17年4月にすべての路線が産交バス(旧熊北産交)に譲渡され、現在も市営バス時代のダイヤをそのまま引き継いで運行されております。 ※荒尾市営バス車両形式協力:快速みいけさん ※おことわり:車庫内での画像はすべて荒尾市交通局(現在の産交バス株式会社荒尾営業所)様の許可を得て撮影したものです。
〈最終所属車両〉 最後は乗合8両、貸切1両の合計9両在籍しておりました。
〈産交バス(荒尾)譲渡・移籍車両〉 平成16年4月以降、2回にわたり産交バスに譲渡されております。荒尾市内路線向けに小型車両が新製配置された関係で荒尾市営バスから譲受された大型の車両が元々の産交バスの路線に移って使われており、熊本市内への運行も行っております
いままで活躍してきた荒尾市営バスの車両をひとまとめにしました。 |